マリンカップ~綾風伝説編(おじさんチーム)

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初めてディンギーに乗ったあの日から約30年。その船はオリンピックでも使われる470級だった。馬天の海で、何故か流されて沈んでいくシートを回収するために舟から飛び込み、先輩にほめられた事を覚えている。その後、ブランクをおいてレーザーを始めたばかりの頃は、必ずと言っていい程に沈ばかりを繰り返していた私だが、今では確信的に「沈をするかもしれない」とギリギリまで攻め、そして粘る事を覚えつつある。思い起こせば、速度や風に対する高さを犠牲にさえすれば、絶対に沈をせずに帆走らせる事が出来ると思い始めたのは、乗り始めて15年を過ぎてからでは無かっただろうか。

細身のサバニに魅せられて今年で6年。いつの間にか人生の半分以上の長さになってしまったセーリングディンギーでの経験が多少は役に立っているのかもしれないが、それでもレーザーとは全く違う帆掛けサバニでの修行は駆け出しの域を出ることは無い。

今年最後となる糸満(開催は豊見城市豊崎)帆掛きサバニ走せー大会には、糸満海人工房の皆様のご厚意によって、綾風よりも軽く小さく、従って船足は速いが安定性も低いサバニを拝借し、嬉しい事に学生メンバーに占拠されてしまった綾風に対抗すべく「綾風伝説」という仮のチーム名で参加させて頂く事となった。

北からの時折10mを超える風の中のレース。もしかしたら上位も伺えるかもしれないと考えていたのは、最初の上マークまで。5位近辺の順位で上マークを廻った直後に、何と想定外の沈。そして気を取り直して廻って来た再度の上マークで同じく沈。しかも二度目の沈はマーク直前だったため、沈の後に流されながら次第に遠ざかるマークを絶望感に包まれながら眺めつつ、水を掻き出したのであった。頭にはクエスチョンマークがぐるぐると回っていた。


しかし、レースは継続中。我々を周回遅れにせんとばかりに張り切る学生綾風の姿に奮起し、制限時間ギリギリの12:30までマークを目指して漕ぎ、そのブイを廻ってアビームからクォーターの帆漕に入らんとするそのタイミングで3回目の沈となり、平均年齢50歳を超えるおじさん達の今年の挑戦は幕を下ろしてしまった。


後になって、陸からは心配しながら我々の到着を待っていてくれた仲間達が多数いたと聞く。古式にこだわり、難しい船にも敢えて挑戦した今回のレースだったが、我々をゴール地点まで曳航してくれたスタッフの方にも大変なご迷惑をかけた事だろう。私達のこだわりがもし無謀で迷惑なものであれば、来年からのスタイルを再考する必要もあるのかもしれない。もしも帆掛けサバニへの慣れが、ディンギーヨットで経験しただけの年月を要するのだとしたら、まさに年齢との勝負になっていくのだろうか。


レースをホストして下さった、ハマスーキの皆様に改めてお礼を申し上げます。


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レースお疲れ様でした。エミ丸並みの難しいがサバニ本来の
船でのチャレンジすばらしかったと思います。
次はエミ丸の様な船に乗って練習したいなと思っていま
す。
今回はハマスーキで出させていただき、良い結果も出させて
いただきましたが、60歳前後の先輩たちが若輩ものの私の
声にも耳を傾けていただき感謝のレースでした。
先輩方もこの強風での2位という結果にまだやれるとの元気な
声を上げていらっしゃったのがとても嬉しく、少年のような
笑顔が今でも頭に残っています。

レースがなくとも漕ぎ続ける。そんな仲間と過ごしたなと
思ってしまう今日この頃です。

keep paddling私の仲間たちが口にする言葉です。私は
実践していきます。皆さんも一緒に漕ぎましょうね。
また共に学びあえる日を楽しみにしています。

行きますね~♪また連絡します^^

hideさん大会お疲れさまでした。ハマスーキの皆さん、大変ありがとうございました。
また、糸満で合同練習させて頂いた皆様貴重な体験をありがとうございました。

そして・・・愛すべき綾風おじさんチームの皆様、お疲れさまでした。難しいレースでしたが、大会前の練習から当日まで違ったサバニにも乗れて、いい経験出来ました。練習もそうですが、レースを通しても少しづつ自分も成長出来ているかな(!?)と思っています。

次期シーズンに向けて反省会でチーム全体にキャプテンから与えられた各自の目標に向かって頑張りましょう!

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このブログは、沖縄の伝統帆漕漁船「帆掛けサバニ」の機能美や性能に魅せられた私たちの日常の取り組みを、記録として残している物です。
知識も経験も十分でない駆け出しの私たちが情報発信をする等という事は恐れ多くて出来ませんが、木造舟で独特なセーリングプランを持つ帆掛けサバニの保守や、操船等に関する疑問、解決手段等の私たちなりの見解も、この場で発表出来ればと思っています。
もしもこのブログを介して、既存のレースチームはもちろんの事、帆掛けサバニに興味を持つ人達の間でも情報交換やディスカッションが出来たとしたら、これに勝る喜びはありません。

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このページは、津輕良介が2011年11月 2日 22:02に書いたブログ記事です。

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