乞う!ご指南、サバニのセールトリム

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酒のつまみにと、久しぶりに昨年のサバニ帆漕レースの記念DVDを再生してみました。このDVDビデオには、プロの歌手でもある友人の唄をBGMに入れてあるため、著作権の問題等から皆様に見て頂く事が出来ずにその点では残念なのですが、何度見ても飽きないその映像は今年の6月に開催されるレースに心を誘ってくれます。昨年は、少々強い位の風が終始吹いており、最高で9ノット近くのスピードが出たサバニのポテンシャルに心が踊るセーリングを体験出来たのですが、映像中のレース最中の伴走艇からの掛け声に「おやっ?」と思い当たる事がありました。

スタート直後からレースの序盤にかけてはほぼ真後ろからの風、中盤から終盤には横風を受けていましたので、一度もタックやジャイブをする事なく、ランニングからアビームで帆走らせつつブローやパフに合わせてセールをトリムしていたのですが、八重山のメンバーから「セールをルーズにしろ!」という声がしきりに掛けられているのです。この場合は、恐らくセールを引き過ぎだから弛める様にとの指示ではなく、間違いなくハリヤードかカニンガムを弛めてドラフトを増やす様にとの指示に聞こえます。

私のディンギーやクルーザでの経験でも、またものの本にも書かれている様に、強風時にはセールを強く張ってそのドラフト*1を減らし、その事によって必要以上のセールのパワーを減らすという事が原則の筈です。私が普段遊んでいるレーザーはセールが古く伸びきっているために一生懸命アウトホールを引いて乗っているものです。従って、この伴走艇からの指示はその全く逆を指し示している様にも聞こえる訳です。

また、レース前日の練習を見ていた現地座間味の船長補佐の方は、セールの上部をもっとフリーにして風を受け流せと言います。写真の様にセールにはバテンが7本あり、最上部から二番目のものを除いたそれぞれ全てのバテンからシート*2が伸びていて、セールの形状を実に細かく微妙に変化させる事が出来ます。この指示の場合は、下の4本はもっと引き*3、それに加えて上の2本は反対にもう少し弛める様にとの意味なのです。

これについては、風圧中心を下げる事によって船体のバランスを少しでも向上させるという事が目的である様に思えるのですが、いずれにせよ想像の域を出ません。

どなたか私の疑問に応えて下さる方がいらっしゃったら、是非ともコメントをお願いしたいと思うのです。


*1:セールの膨らみ

*2:手綱=ティエンナ

*3:つまりもっと風を受けろとの意味。実際にはマストの破損が怖く思い切ったトリムは出来なかったのですが...。

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コメント(6)

まっサバニのてぃなわの感覚はヨットやデインギのトリム感覚と全く別ものだよ!なぜなら、サバニは単純だからね、カラダで覚えるしかない!最初に覚える事 それはサバニ帆走に関わる沖縄の方言!おじぃや地元の若い人にも解るような文章書かないと!ヨットセイリングの専門用語並べても誰もコメント出来やしないよ・・まっ伴走挺からの声の人もヨット乗っている人じゃない? 6人も乗って居るとバランス、風 潮の流れ 波 個々のえくの漕ぎ方、それを 判断しながらだから まずは、練習と経験しかない!まっ帆の事言うくらいだから舵でも取っていたんでしょうね 兎に角練習! 今年も出廷しますか?こちらは出廷します。良い風が吹くといいですね。 座間味で!

初のサバニレース関係者からのコメント、大変有り難うございます。どのチームの方でしょうか?
さてご指摘の通り、光栄な事に昨年は舵をとらせて頂いておりました。ブログの最上部の写真、白いタオルで頭を巻いているのが私です。仰る様に練習あるのみですね。
残念ながら今年の参加は断念になりそうですが、来年の出場に向けてサバニの準備やチーム編成から始めている所です。
今年のレースでは良い風に恵まれます様、遠く東京の地からお祈り申し上げます!

お久しぶりです 長い間連絡もできず すいません 今年のサバニ帆走レースは完走出来ませんでした・何故かと言うと練習不足でした 反省してます ある二人の、先輩の下で今日もサバニを 卸しました ミイニシ吹いて 何回もてんぷくしました 初めてのサバニ、感動した! でも今日でお分かれ 近い日々に 沖縄に送るって! このサバニを漕げる皆に言います 乗って視ないとわからない! 本当に凄い それは ちいむわぁく

marine.no.otoshgoさん、ご無沙汰しています。5ヶ月ぶりのコメントを有り難うございました。
今年のサバニ帆漕レースでは完走できなかったとの事、残念でしたね。チームワークの大切さ、私たちも痛感した事があります。
来年のチーム編成に向けて、私たちも少しずつではありますが動き始めました。来年は座間味でお目にかかれるかもしれませんね。
※ところでどのチームの方でしたでしょうか?

どこの?って言われても沖縄だけど 石垣のうなぢゅら ですけど・わかるんですか? 今日、練習で物凄く 怒鳴られました・岸の近くだからといってユートイを投げてしまって、 初めて見ました先輩が怒る顔・ 今、二人の先輩に舵を習い頑張っています。 うなぢゅら・志・小丸・の三艘があるけど 舵を取らせもらえるのは、うなぢゅら だけ! それも条件つき!先輩の誰かが乗っていること小丸というサバニは物凄くシビアで それも小さく舵と、てぃなぁ バランス 少し 合わないと てんぷく 小丸は一人乗りのサバニにしてるから、転覆からの返しが難しい! 志 は一度乗せてもらえただけ! なんでだろー上手くならない問いても 二人は笑うだけ!二人に追い付きたい!
会える時がありましたらハァエードンドンしましょう

うなぢゅらの事は良ーく解りますよ。去年私が舵を取らせて頂いたのもうなぢゅらですから。石垣の皆さんはお元気でしょうか?どうぞ宜しくお伝え下さいませ。
では、練習頑張って下さい。

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このブログは、沖縄の伝統帆漕漁船「帆掛けサバニ」の機能美や性能に魅せられた私たちの日常の取り組みを、記録として残している物です。
知識も経験も十分でない駆け出しの私たちが情報発信をする等という事は恐れ多くて出来ませんが、木造舟で独特なセーリングプランを持つ帆掛けサバニの保守や、操船等に関する疑問、解決手段等の私たちなりの見解も、この場で発表出来ればと思っています。
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このページは、津輕良介が2008年2月22日 00:00に書いたブログ記事です。

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